「キャンペーン終了、そして改善!」の巻 | 六離庵 第八話

ーーー合言葉作戦も無事終了。一息つく間もなく今回の作戦の結果を踏まえ PDCA サイクルを回すべく、Actの「改善」の部分について話し合うようです。

ブログで公開した合言葉を Twitter や Facebook で広めて店頭で言ってもらう作戦、「合言葉を言ってくれる方30人/月」というゴールに対して最終的には25人だったと。
この結果を踏まえて、何か自分で気づいた反省点はあるかい?

そうですね「潜在顧客へのリーチ」という意味では、25人のうちほとんどが新規のお客様だったことがとても嬉しいです。
もっと広げていくためには、もっと Twitter のフォロワーを増やしたり、Facebook のファンを増やしたり、ブログを見に来てくれる人を増やさないといけないんだなあと思います。

単純に考えるとそうね。確かに、まだまだ六離庵のフォロワーは少ない。
だけど、やみくもに増やせばいいってわけじゃないの。だがしかし。フォロワーの数が口コミ力の決定的な差ではない!

・・・ガンダムネタ、言いたかっただけですよね?

バレたか・・・。いや、ともあれ。フォロワー数を増やそうとするよりも、今回フォローしてくれた人とのコミュニケーションを深くしていくのも大事よ。
互いに何の交流もないフォロワー何万人よりも、信頼関係を築いている数百人のフォロワーのほうがよっぽどお店にとって強力なパートナーだったりするもの。

なるほど。ならば、次はフォロワーの人ともっと対話したいです。
皆さんにブログで新作和菓子のアイデアを聞いてみるとかどうでしょう?

いいわね。料理教室とかもどう?
お菓子作りに興味のある素敵な若い男性が来るかもしれないし!!婚活の場としても・・・

(遮って)料理教室はいいですね!家庭でできる簡単なお菓子を教えます。
プロの技を見たい方には和菓子作りの見学会とか。

いいわね。
まずは今回広がったつながりをもっと深めていく活動をして、そして頃合いを見てまた「合言葉作戦」みたいな広げる系の活動。
広げるのも深めるのも、上手にソーシャルメディアを活用していきましょう。

ソーシャルメディアを使って皆様と対話していく中で、課題がもう一つあるんです。
実は合言葉作戦を見て、六離庵の職人や店員の何人かが Twitter 始めたいって、言ってるんです。
ずっと有名人や僕の Twitter は見ていたんだけれど、自分でアカウント持ってつぶやいたことはないらしくて。

いいじゃない!
ハライタ君、使い方教えたら?

Twitter の使い方がわからないのじゃないんです。
彼らが今までつぶやかなかったのは「怖かったから」ですって。

怖い?

最近はテレビでも観るじゃないですか。
たったヒトコトの無防備なつぶやきで大問題に発展すること。それが怖くて Twitter 使っていなかったらしいんですけど、今回六離庵の Twitter アカウントでの僕とお客さんのやりとりを見て「楽しそうだな」って思ってくれたみたいなんです。

ハライタ君の頑張りが中の人にも影響したのはすごいことよ。
そして、確かに六離庵の職人さんや店員さんが、ネット上で発言することに「怖い」って思う気持ちはわかる。
そして、怖いって思ってるくらいで、ちょうどいいのよ。

怖くていいんですか?

怖いって思う気持ちが大事っていうのはね、それはソーシャルメディアが「公共の場」ってちゃんと意識出来てるってことの証拠だから。
公共の場だから、誰に聞かれるかわからない。
だから、機密情報や、誰かに明らかに不都合のあることは言わないというのが大事。

先日、ヒカル先輩が「ソーシャルメディアはルールとマナーを守って楽しく使いましょう」って言ってましたよね?
ルールとマナーってなにか決まっているものはあるんですか?

ちょうどいいのがあるわ。「シックス・アパート ソーシャルメディア利用ガイドライン」、ここにはインターネット上で発言するときの指針が書かれてる。
これは、クリエイティブ・コモンズの「表示—継承の条件」で利用できるから、自由に使っていいの。
六離庵用に改変して、ひと通り読んでもらうと少しは怖さを和らげられるかも。

それは便利ですね!
早速、2人に見てもらいます。

お2人が興味を持ってくれればだけれど、六離庵のブログを更新したり Twitter で情報公開したら、中の人としてそれぞれの立場から積極的にコメントや、リツイートいただけるとさらに強力ね!

そ、れ、は、うれしい!すごく心強い!
やっと仲間ができる・・・!

社員の友達から広まっていくこともあるしね。
でも、もちろん強制することではなくて、本人が協力的ならば、その心強い応援を受けてたちましょう。

はい!ヒカル先輩、今回はほんとうにどうもありがとうございました。
ささ、この黄金色のお菓子をどうぞ。

うむ。
これは何だね?

スイートポテト饅頭にございます。

よきかな、よきかな!

ーーー六離庵ブログにzenback BIZを導入して、ソーシャルメディアを活用して潜在顧客にリーチする作戦は無事終了しました。
ハライタ君はヒカル先輩からソーシャルメディアを楽しみコミュニケーションする方法を学び、それを他のスタッフにもひろげていくようです。
六離庵の繁盛記第一弾はこれで終わりですが、まだまだヒカル先輩はハライタ君で実験したい…いえいえ、ハライタ君とともに「実践」したいことがあるようです。第二弾もお楽しみに。